性感染症
(クラミジア、淋病)

性感染症(クラミジア、淋病)

性感染症(クラミジア、淋病)は、性感染症(STI)の二つの一般的なタイプです。これらは共に細菌によって引き起こされ、性的接触を通じて伝播しますが、原因となる細菌は異なります。

クラミジア

クラミジアは、Chlamydia trachomatisという細菌によって引き起こされます。症状は軽微または全く現れないことが多いですが、現れる場合には以下のようなものがあります。

  • 痛みを伴う排尿
  • 性器や肛門の出血や分泌物
  • 女性では、性交痛や下腹部の痛み

クラミジアは抗生物質で治療可能ですが、放置すると不妊症や他の健康問題を引き起こす可能性があります。

淋病

淋病は、Neisseria gonorrhoeaeという細菌によって引き起こされます。クラミジアと同様に、症状が軽微または現れないことがありますが、症状が現れる場合には以下のようなものがあります。

  • 膿を伴う排尿時の痛み
  • 性器、肛門、喉の出血や腫れ
  • 女性では、性交痛や下腹部の痛み

淋病も抗生物質で治療可能ですが、耐性菌の出現により治療が難しくなっている場合があります。放置すると、不妊症や他の深刻な健康問題につながる可能性があります。

予防と検査

クラミジアと淋病の予防には、コンドームの使用や安全な性行為の実践が重要です。また、定期的な検査を受けることで、無症候性の感染を発見し、治療することができます。 両疾患は性的接触を通じてのみ伝播するわけではなく、感染した母親から新生児への垂直伝播が起こることもあります。そのため、妊娠中の女性は特に検査を受けることが推奨されます。